成増のいくら丼

先日、音楽の関係で成増まで行ってきた。成増はやや遠いのだが、縁のある御仁がいるので、ここ数年は年に一回程度は成増にうかがっている。で、今回は駅を降りてからいつもと違うコースを歩いてみたのだが、ふと目に留まったのが海鮮丼のお店であった。あんまり派手派手しいわけではないが、確信的においしいものを出してくれているお店のように直観した。この辺り、実は見極めがとても難しい。新宿辺りであれば、派手なお店にはご用心だ。派手なだけでおいしくない場合が多い。世田谷であればオーナーシェフが多いので、ハイセンスなレストランはたくさんあるが、当然ながら高いのである。六本木や赤坂はその究極へ行こうとするのでもっと高い。普段行けない。では一方で地味なお店がいいのかと言えば、惰性でやっているお店、親から受け継いで慣性の法則だけで開店しているお店などモチベーションの低いお店があったりもするので、そういうお店はトラウマ的なショックを受けるため回避したい。

モチベーション高く、地味でおいしいお店に立ち寄るのは長年の勘によらなくてはならない部分も大きいので、やはり経験値がものを言うし、目を養う訓練をおこたっていると、すぐだめになってしまう。ひどい場合は値段が高くてモチベーションが低く、おいしくないというお店に当たることもある。普段から訓練していれば回避できるが、しばらく休養していると年に一回くらいはそういうところに当たってしまう。習慣と訓練はおそろしいものだ。

で、成増のいくら丼である。小さいお店でご夫婦で営んでいらっしゃる。持ち帰りもできるが、持ち帰ると却って不便な状況だったので、カウンターでいただくことにした。何も豪華なものはなく、食器も質素だが、おいしい。質素なカウンターがやけに懐かしい感じがするため、好感度がぐんぐんアップである。できれば通いたいのだが、遠いので難しい。また次回、成増に来た時には立ち寄りたい。

考えてみると成増は食に関してはなかなか手ごわい、いい街だ。東武東上線の駅構内のおそばやさんは絶品だ。駅を降りるとコメダ珈琲店があり、地下鉄成増駅を降りたすぐのところにはいいネタを仕込んでいる回転お寿司のお店がある。