リベラルには反ファシズムという程度の意味合いしかないと私は思っています。リベラルの概念は幅が広いため、誰もが「我こそはリベラルである」と主張します。ちなみに私自身も私のことをリベラルだと思っています。社会主義者も資本主義者も自由主義者ももしかしたら共産主義者も場合によっては皇国史観支持者も自分のことをリベラルだと考えています。で、リバタリアニズムはそのように多種多様なリベラルの中の一派であって、完全自由を理想とし、あらゆる権力の介入を嫌います。私自身もかなりなリバタリアニズム的思考を持ちます。念のため補足しますが、「弱肉強食が当然」などという浅はかな考えを持つ人物はリバタリアニズムに向いていません。徹底的に自由を追求した時、人は誰もがその才能を発揮し得るというのがその理想であって、それは確かに飽くまでも理想とするところに過ぎず実現されていない場合はまだまだ多いとは思いますけれども、それは克服されなければならない問題であって従容として受容すべきことではなく、克服するために自ら行動すべしというような感じに考えているわけです。「天は自ら助くる者を助く」を素朴に信じているとも言ると思います。