物語などによくあるように、中世ヨーロッパの貴族たちは国民から搾取してすごく贅沢な暮らしをしていたのですか?

「物語などによくあるように、中世ヨーロッパの貴族たちは国民から搾取してすごく贅沢な暮らしをしていたのですか?」というquoraでの質問に対する私の回答です。

中世はヨーロッパという土地自体がまだまだ経済発展していませんから、搾取したところで高が知れており、すごく贅沢な暮らしはそもそも存在し得なかったであろうと思います。

しかしながら、こういったことは相対的なものですから、当時の下層階級の人から見ると、貴族階級がぜいたくしていると見える可能性は充分にあったであろうと思います。

たとえば読み書きができるというのは、おそらくは上級階級だけが独占していた楽しみだったでしょうから、本が読める、手紙が書ける、ラテン語の聖書が読めるということになると、それだけで天使か神様のような輝きを放つ存在に見えたに相違ないのではないかと思います。

或いは、ヨーロッパのタペストリーを博物館などで見てみると気づくのですが、あれは相当に手間がかかっています。私個人はあんなものはほしいとは思いませんが、ああいうのを作らせるだけの経済力がある貴族はやはり格差社会の上の方にいたということも言えると思います。

さはさりながら、ですけれども、「贅沢」の定義や条件にもよるとは思いますが、そもそも贅沢するための材料がないので、やはり、すごく贅沢することはなかったでしょうし、少なくとも現代人の目から見ると、素朴な生活を送っていたと言えるのだと思います。

朝起きて、まずは軽い運動をし、楽器の練習をして、詩を書く。パンと肉のスープの食事をして夜はワイン。寝る前に詩を読んで、友達が遊びに来たら朗読をした楽しむ。って、暇そうだけど質素ですよね。

派手好きなルイ14世の絶対王政というのは、近代の始まりみたいなものですから、中世の典型ではないでわけですしね。



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