「日本はなぜ国際連盟を脱退したのでしょうか?」というquoraでの質問に対する私の回答です。
最近の研究でわかってきたことなのですが、現場の松岡洋右は国際社会と妥協する意思を十分に持っていて、特にイギリスは日英同盟以来、日本にはわりと甘いので、イギリスの方から助け舟を出しており、上手にイギリスと裏交渉して話をまとめるという選択肢は存在しました。ところが東京の内田康哉が「国際連盟を脱退すれば、国際連盟のルールを守らなくていいし、経済制裁も受けない」と考え、松岡に連盟脱退の訓令が送られることになったということのようです。松岡は訓令に従い、国際連盟を脱退して帰ってきました。松岡は失敗したと当初から思っていたようです。失敗を挽回するために後に松岡はヒトラーやスターリンと手を結ぼうとすることになります。やはり大局が見えない人(内田)が政治とか外交とかやっちゃだめですね。