佐藤春夫‐永井荷風

佐藤春夫が永井荷風の人となり、その人生を非常に短い文章で端的に表現した名文です。その一言一句からは、佐藤春夫がどれほど荷風に対して複雑な感情を抱いていたかを感じ取ることもできます。青空文庫に収録されているものを朗読しました。

文面では、一応は永井荷風を立てているように見えるものも、実はボロカスです。いいとこのボンボンが異様な女好き。以上。のような感じです。佐藤春夫が谷崎潤一郎とも解決の難しい感情的な矛盾した対立のような共依存のようなわけのわからない関係を築いたりしたのと、まるで別人格であるかのように食客三千人と言われたのとを考えれば、佐藤春夫は随分と自分の消化しきれない感情をもてあましながら生きたのだろうということが見えてきます。今回のものは、永井荷風の人生も、佐藤春夫の人生も理解が深まるお得な内容だと言えそうです。




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