アメリカ大統領選挙2020を読む‐バイデンさん編

来年のアメリカ大統領選挙に、オバマさんの時代に副大統領をしていたジョー・バイデンさんが出馬する意向を示したことが話題になりました。一時期はバイデンさんに関する話題で英語メディアはもちきりでしたが、最近はやや沈静化した感じなので、話題になりました、と過去形にしたいと思います。

現状、トランプさんの再選があり得るかどうかを考えると、経済の状態、ロシアゲートの弾劾があるかないか、民主党から予想を超えたスーパースターが選挙に出馬するかの3つの要因で決まって来るように思えます。経済の状態は良く、少なくともトランプさんとしても2020年まではややバブっているらしいアメリカの景気を支える覚悟で臨んでいるようですが、ロシアゲートの弾劾についてはまだなんとも言えない部分がつきまとっています。まずジュリアン・アサンジ氏が何を話すかが注目されるわけですが、既に逮捕されてひと月ほど経つのに何も出てこないということは、アサンジさんは喋らないことで腹をくくっているのかも知れません。イギリスも死刑制度のあるアメリカにアサンジさんを引き渡すことはできないという姿勢を示していて、このままだと、アサンジさんはまたしても半永久的に隔離されたような生活を送ることになるだけなのかも知れません。ロジャー・ストーンさんがしゃべるかどうかに注目ですが、この人も一筋縄ではいかないでしょうから、全く見通しが立ちません。民主党サイドはなんとかロシアゲートで弾劾に持ち込みたいところのようですが、弾劾が成立させる決定打に欠いて困っているといったところかと思います。で、民主党からスーパースターが対抗して出馬するかどうかが鍵になるように思いますが、果たしてバイデンさんでトランプさんに対抗できるかと言えば、やや微妙なように思えます。トランプさんのおもしろくて分かりやすいキャラを支持する有権者が3割ぐらい確実にいて、トランプさんはその人たちの支持を確実に保つ方針で就任以来、できることをやってきた面があります。バイデンさんはトランプさんほどキャラが鮮明ではなく、お上品なお顔でいい人そうなのですが、選挙は目立ったもん勝ちみたいなところがありますから、やはりちょっとバイデンさんでトランプさんの首を獲るのはあまりなさそうに思えます。

ただ、バイデンさんがどんな人なのか調べてみると、最初の奥様と娘さんを交通事故で亡くしていて、2015年に息子さんを脳腫瘍で亡くしています。奥さんと娘さんと息子さんを亡くすというのは生涯にわたって苛まれる苦しいことではないかと思いますから、同情を禁じることができません。同情してしまいます。バイデン氏は人間的には相当に魅力がある人らしく、民主党、共和党を問わず友人が多くいるそうです。共和党の政治家のマケインさんが亡くなった時にスピーチしたというエピソードに、人間的な幅のようなものを感じさせます。一方で、女性に対して、ちょっと不謹慎な面もあることが話題になりました。トランプさんならいくらでもやってそうなことですが、普通の政治家にとっては致命傷です。息子と娘を亡くすという不幸に出会えば、頭の中の何かがおかしくなってしまっても不思議ではないとは思いますから、やっぱり同情しますけれど、バイデンさんではトランプさんにはやはり勝てないという気がします。

スピーチの天才とも言えるオバマさんがもう一回出馬という話もあるようですが、さすがにプーチンかよ、と突っ込まれるでしょうから、それはないと思います。ヒラリーさんがもう一度出馬しても全くおかしくはないのですが、今のところそういった話は聞こえてきません。あまり早い段階で名乗りを上げると不利なこともありますから、当面は様子見ということなのかも知れません。これから、いろいろな人が名乗りを上げていくでしょうが、私はアメリカ人の有権者ではないですから、少しずつちらちらと横眼で流れを読んでいきたいと思います。




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