モラー特別検察官のロシアゲート捜査が終了した件

モラー特別捜査官のロシアゲート関連の捜査が終了し、最終報告書が司法長官に提出された件で英語メディアはもちきりです。これまで、たとえばロジャー・ストーンさんのような人物がモラー氏の捜査で逮捕されたりしてきたわけなのですが、司法長官はこの度の最終報告書の内容について「新しい逮捕者が出る内容ではない」という、やや曖昧な表現をしています。トランプ氏が白だから、これ以上逮捕者は出ないと言っているとも受け取ることができますし、或いは大統領には不逮捕特権があるので、それを利用して言葉を濁していると捉えることもできないわけではありません。トランプ氏を追い落としたいグループとしては報告書の公開を飽くまでも迫り、内容を精査して弾劾に持ち込みたいところでしょう。下院は民主党が押さえていますから、意気軒高、報告書の内容公開を強く求めていくものと見られます。上げモードです。

一方で、トランプ氏を擁護する立場の人たちからすれば、ロシアゲート疑惑は大統領を弾劾する決定打に欠けているとして、これでロシアゲートは終了だという雰囲気ですね。主戦場は次期大統領選挙という下げモードといった様子が見られます。現職の司法長官は共和党の奥の院のメンバーの一人みたいな人らしいので、共和党の大統領を守り切る方向で走り切る、或いは逃げ切るつもりかも知れません。しかしながら、ロジャー・ストーンさんも共和党の奥の院のメンバーの一人みたいな人ですから、共和党の大統領を守るためにロジャー・ストーンさんをトカゲのしっぽきりしたと見ることができるのか、それとももうちょっと裏の裏みたいなのがあるのかは、報告書の中身が分からない以上、見えてこないかも知れません。今日は日曜日ですから、週明け以降、報告書の公開をする、しないを巡ってアメリカの政局は揺れ動くことになりそうです。




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