禁煙して40日目くらい。声の調子は良くなった。

私は自分で言うことではないが、わりと声がいい。しゃべるのが仕事だと言ってもいいので、声がいいのは得していると思っている。元々良いままここまで来たので、喫煙者だったころは、タバコを吸うと声がいがらっぽくなるなどの弊害は特に感じていなかった。しかしタバコをやめて40日ぐらいたった今、最近やたらと思うのが、声がさらに良くなり、さらによく出るようになったということだ。声の音域も広がったと思う。高い声を出そうと思えば出せるし、低い声も出そうと思えば出せる。タバコをやめてこのような健康効果があるとは、実際にやめてみるまで想像もしていなかった。声の調子がここまでよくなったということは、体の内側、呼吸器、消化器もきれいになって調子が良くなっている可能性があるということを示唆していると考えることもできるだろう。

この一カ月ほどの間は禁煙に伴う体調不良で苦しんだが、ようやく禁煙のメリットを享受できる段階にまで来たようだ。教務の女の人にタバコをやめた話をしたら、かなり好感度があがったようなことを言ってくれたので、やはり社会の禁煙への流れはとても抵抗できるものではない。

タバコがないとお酒も楽しくないので、結果としてお酒も一切飲まない。以前は時々は飲んでいたのだが、「タバコのないお酒なんてつまらない」と思うようになってきたので、今後も本当にお酒もたばこもない人生ということになる。その分、研究のための本を買うお金に充てられるので、よかったと言えば、よかった。禁煙うつの波がまだあるので、時々はひどくふさぎ込んでしまいそうになるし、ぼんやりして何も手が付かない時がまだある。ただ、そういう心理的な不調も少しずつ改善されているのが分かるので、このまま禁煙を続けたい。一般に禁煙は3という数字と関連しているといわれる。最後の一本を終えてから3時間、3日間、3週間、3ヶ月、3年ということになるらしい。確かにやや長めの映画を映画館で観た後でタバコを吸うために喫煙所を探す場合、3時間後であり、一つの関門にはなっている。3週間経った時、私は体調が絶不調だったが、改善し始めたと実感してきたのはこのころからかも知れない。さて、次は3ヶ月である。心身はタバコを必要としなくなってはいるが、タバコを吸っていた時の充実感や幸福感を過去のものとして振り切ってしまえるのが3ヶ月後のころらしい。別れた恋人のことを思い出すのと同じだと考えるようにすれば、3ヶ月の壁も越えられるかも知れない。ようやく節約効果も少しは感じられるようになってきたので、今後も続けたい。




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