【自己訓練】皮肉を言わない

上手に皮肉を言って相手をやりこめることができた時、人は「してやったり」と思い、心の中で喝采を上げ密かに勝利の快感に酔いしれるものです。しかし、それはある意味では危険な行為です。あまりにもうまく皮肉を言われてしまった場合、その人は心中を復讐を誓い、その機会を伺い、下手をすると生涯の敵になってしまいます。ですので、皮肉というのは言わない方が賢明です。

私は人には皮肉を言いたいという願望があるのではないかとも思えます。うまい具合に皮肉が言えるという人は、それだけ頭が良いとも言えます。皮肉を言うのは自分の頭の良さを証明しつつ、嫌いな相手をやっつけるということですから、うまく言ってのけた時の快感はひとしおと言えるかも知れません。しかし、そのような口先だけで勝った気になれるというのはまだまだ人生に対する考え方が未熟だと言えるのではないかとも思います。これこそ自己訓練、自己教育、自己成長の大事なところです。皮肉を言いたいという願望を自分できちんとコントロールするのです。私も皮肉を言われたことはもちろんありますが、その人に対する信頼感はその瞬間に消え失せてしまいます。仕事上で付き合ってはいますが、「信用できない、本心は明かさない」という原則でその人に相対するようになってしまいます。ですので、皮肉を言うのは損なのです。もし皮肉を言いたくなったら、必要な場合は丁寧に冷静に理路整然と問題点を述べる、必要ない場合はスルーするに限ります。皮肉を言わないというのもより良い人生のために効果的な自戒ではないかと思います。


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