最近はあまり居ませんが、お店の人に怒鳴る人、時々います。お店の人は原則として立場が下ですから、多くの場合、お客さんに怒鳴られても低姿勢で甘んじて受け入れざるを得ません。しかし、お店の人に怒鳴るというのは、かなりみっともない行為です。人に怒鳴るのは自分の弱さを露呈してしまう行為です。ましてやお店の人が食って掛かって反撃してくることは通常ありません。そういう人に怒鳴るというのは、弱い人に対して自分の強さを誇示しようとする幼稚な行為と思えます。ですから、お店の人に怒鳴ってしまうのは自分の弱さを他人に見せるかっこ悪い行動だということを自覚し、自己訓練のつもりでお店の人には怒鳴らないということを心掛けたいものだと思います。
私の父はお店の人によく怒鳴る人でした。ですから、私もお店の人には怒鳴るのが普通だと思っていました。しかし、ある程度年齢を重ね、ああ、そういうのはかっこ悪いことなんだなあと気づき、以来、そういうことは一切やらないようになりました。もちろんクレームを言いたいことが生じることはあります。ですがその時も冷静に論理的に穏やかな言葉で自分の要求を伝えるべきです。モンスタークレーマーみたいな感じにはならないように、やはり自己訓練を積むべきです。
お店の人に怒鳴らないという習慣を意識的実践できるようになると、部下などの目下の人に対しても自制心が働くようになり、それだけ傲慢さが消え、謙虚さが生まれ、結果として周囲の幸福度が上がります。周囲の幸福度を上げることほど人間にとって価値のあることはありません。周囲を幸福にすることができていると感じることができれば、自分の幸福度の高さに直結します。
自分を尊敬できる人は、他人を怒鳴ったりしません。自分を尊敬できる人はお店の人であろうと目上の人であろうと目下の人であろうと尊敬できます。いいことづくめの自己訓練です。私も実践したいと思いつつ、日々、それに努めています。まだまだですが。
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