【自己訓練】道を譲る

道を譲るのは簡単なことですし、自分にも大きな負担を強いるものではありませんから、わりと簡単にできる善行と思いますので、お勧めな人生修行と言えます。

たとえば自動車を運転する際、人によっては人格が豹変し、少しでも前に出よう、他人に道なんか譲ってやるものかと言わんばかりに前に詰めていくというタイプの人がいないわけではありません。そのようにして焦って前へ前へと突き進んだところで、日常生活の範囲内でしたら時間が短縮できても5分か10分と言ったところではないかと思います。その5分か10分のために無理をして車間距離を詰め、他の車線から合流して来る自動車を入れないというのは、交通安全の面から見ても合理的とは言えません。適度に車間距離を開け、入りたい車がいれば、無理のない範囲で譲ってやるというのが、道路の紳士というものではないかと思います。

歩いている時もそうです。緊急事態が起きた場合は仕方のないこともあるかも知れないですが、普段であれば他人を掻き分け、向こうからやってくる人を押しのけるようにして急いで進んで得るものはおそらく大したものではありません。特にご老人や子供連れの場合、こちらが立ち止まり、さっと道を譲ることで相手にとっても助かりますし、周囲から見ても好印象、自分自身にとってもちょっといいことをしたなあといういい気分になれて八方丸くウインウインです。

特に道を歩いている場合、必ず誰かが見ています。知っている人が見ていることもあれば、知らない人が見ていることもあるでしょう。誰が見ているにせよ、どこを歩いていても見られているということを意識して、道を快く譲るという小さな善行で、人生はほんの少し良くなる可能性があると思います。少なくとも道を譲られた側の人生はその分良くなるはずですから、やがて自分に返ってくるかも知れません。それはまわりまわって帰ってくるものだと思いますから、その人から返ってくるかどうかは分かりませんが、人生とはそういったものの総和ではないかと私は思いますので、道を気分良く譲るということを続けているうちに実は自分に投資していることになるのだと私は思うようにしています。



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