トランプ大統領がアメリカの上院議会で初めて演説したことに注目が集まっています。大量の仕事を生み出し、メキシコとの国境に壁を作り、外国のためのロビイスト活動を禁止し、アメリカ人の生活を豊かにするという彼の主張はここでも繰り返されましたが、ネクタイの柄がわりと地味なストライプで、発言の調子にも以前のようなアグレッシブさ(或いはがさつさ?)が抑制的になっており、それなりに神経を使っていた様子がうかがい知れます。
スタンディングオベーションする人もいれば、しない人もいるし、同調できる主張にはオベーションをして、そうでない場合はオベーションしないなど、なかなかクリアーに反応を知ることができました。私が子どものころは、アメリカの大統領の演説はNHKのニュースかニュースステーションあたりでちらっと触れられるだけで、後は論説委員の肩書を持つエライ人の解説を聞くしかありませんでしたが、現代では直接アメリカ大統領の演説もフルで聴くことができますから、大変便利な世の中になったと思います。マルコルビオ氏が神妙な表情で拍手している様子が映し出されていましたが、果たして何を思うのでしょうか。
バーニーサンダース氏が熱心にノートをとっていて、何しろあの厳かな雰囲気のある方ですから、果たして何を考えているのだろうと思っていましたが、今ではyoutubeにバーニーサンダース氏のトランプ大統領の演説に対する「評論」を聴くこともできますので、繰り返しますが、大変便利な世の中になったものです。
バーニーサンダース氏のyoutubeにアップロードされた動画を見たところ、氏はトランプ氏の発言内容そのものよりも、発言しなかったことに着目しており、さすがそのあたり、一味違うと言えますが、サンダース氏は「トランプ大統領は社会保障をカットしないとは言わなかった」と批判しています。アメリカ国民に対して、そう言うべきだ、或いはツイッターでもいいからそう表明するべきだとサンダース氏は論じています。サンダース氏によると、社会保障をカットするかしないかが昨年の選挙の「コーナーストーン」であったため、しっかりそこをやれよということのようです。
トランプ氏は職の創造を繰り返し訴えていましたが、次は中間選挙がありますので、それまでにある程度の成果を出して共和党を勝たせなければ、再選の可能性も薄くなるため、そこに狙いを絞っていくのだろうと思います。
個人的には米韓合同軍事演習がいよいよ始まり、今年はなにやらきな臭いとの噂ですし、直で日本にも関わってきますので、そっちの方にも関心が行くのですが、あまりにシビアかつ微妙な問題であるため、とりあえずそれについては米韓軍事合同演習が終わってから、検証してみたいと思う次第です。
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