昨年、アメリカとの国交が回復したキューバですが、それに伴いアメリカの観光客が続々とキューバを訪れるようになっているようです。フロリダ以上の南国感、ラテンアメリカ風の異国情緒が楽しめるのが魅力のようです。
それだけではありません。は長い間アメリカとの交渉を絶ち、事実上鎖国に近い状態が続いていましたから、自動車などを昔アメリカから輸入したクラシックカーを今でも大切に修理を続けて使っているなど、60年代にタイムスリップができたかのような錯覚を起こせるのも随分と魅力的な観光資源だと考えられているようです。
しかし、その独特の雰囲気がいつまで持つかはなんとも言えないところです。現在、キューバではホテルが少なく、観光客の増加に耐えられるよう大急ぎで新しいホテルの建設が始まっていますが、多分、いずれはラスベガスとかマカオみたいな感じになってまるでバチスタ政権の時みたいになる可能性がありますから、キューバの雰囲気は相当に変わると予想されています。
今もキューバは独裁政権ですが、アメリカ資本がばんばん入ってきたら、バチスタ時代と何が違うのかが分からなくなってしまいそうな気もしてしまい、過去60年間の「信念の社会主義」はどうなるのだろうとちょっと寂しい気もしないわけではありません。時代の流れの速い昨今のことですから、あっという間の数年間にアメリカの地方都市みたいになるのではないかという気がしますし、これまでボートに乗って命がけでアメリカ亡命してきた人たちにとっては、なんやねんこれは…と言いたくなるような展開を見せるようになるかも知れません。
今はAir bnbが世界的に人気ですから、とある英語メディアによると、キューバでもAir bnbで一般の人が部屋を貸すというのが随分が流行しているようです。常に満室と言ってもよいほどに繁盛しているair bnbの宿もあるらしく、オーナーの方は将来に対して相当に楽観的な様子だったように見受けられます。ただし、2020年にはキューバのホテルは今の倍になる予定で建設続いていますので、激しい競争状態に陥る可能性も予想できます。そうすると今air bnbをやっている人たちの今後も気にならないわけでもありません。
airbnbはインターネットで部屋を予約するシステムですが、キューバではネット環境に限界があり、それも受注対応などの面での不安にもなっているようです。
今後はアメリカのトリップアドバイザーも参入してくれますので、キューバ旅行はますますブームになり、日本人からも大勢キューバに行く人が出て来るかも知れません。10年後くらいにキューバがどうなっているのか楽しみな気もしますが、アアジア圏と英語圏ならなんと生きているいける自信はあるものの、スペイン語圏でやっていけるかと問われれば自信はないので、ま、いっか、関係ないし…とも思わなくもありません。
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