中国海軍台湾東岸沖に現るをどう見るか

今年に入り、台湾の政権交代の後、私が知っている限りで中国軍の戦闘機が二度、台湾の北部から東海岸沖にかけて大きく迂回するように飛んでおり、最近になって空母遼寧が宮古海峡沖から太平洋に出て、台湾の東海岸沖を航行しています。

voice of americaの中国語版では、中華人民共和国のスポークスマンは「航行の自由の権利を行使しただけだ」と述べていたと伝えています。voice of americaの中国語版は、アメリカの宣伝報道機関ですから、わりと率直にアメリカが中国人に伝えたいことを述べていますので、八方に気を配らなくてはいけない(トランプさんはどうなっていくか分かりません)穏やかで曖昧な発言が多い中、アメリカの中国に対するどういうものかを知るのに分かりやすいメディアと言えるのではないかと思い、時々チェックするようにしています。

アメリカや日本に移住する中国人には、中国が民主化されることを理想として戦っているタイプの人もいる一方で、中国の拡大の一環みたいな人もいますから、呉越同舟、同床異夢、玉石混交で、簡単に中国人移住者にレッテルを貼ることには慎重にならなくてはいけませんが、大紀元などのようなメディアもあるように、voice of americaの中国語スタッフは、彼らなりに祖国を想い、活動しているのではないかという気がします。想像です。

さて、それはそうとして、中国海軍が宮古海峡から台湾東海岸沖にかけてデモンストレーションのような行動をとったことを「航行の自由の行使」としていることは、アメリカ海軍が南シナ海で航行の自由作戦を行ったことを当然模倣しており、やられたことをやり返すという意趣返しの意味もありますが、同時に、その航海能力を誇示し、台湾はいつでも包囲できるという心理的なプレッシャーを与えるPR活動であったとも言えます。安倍首相が真珠湾を訪問したのに合わせているのは、一石二鳥で牽制できるという、彼らなりの合理性に適ったものなのだとも言えそうです。

ただ、航行の自由を行使するためには、それが無害通航でなくてはならず、今時、大航海時代のように真実に無害に通るだけの航行というのはあり得ず、PC上の演習のために必要なデータなどはとれるだけとっているでしょうから、もはやその区別をつけることは難しいことのように思えます。

アメリカ側も南シナ海に無人潜航艇を複数送り込んでおり、データ回収の直前に、アメリカ軍の目の前で中国側が回収(強奪した?)するという事例も起きており、宮古島か南シナ海あたりにかけて広い地域がけっこう本気の冷戦状態に入っていることを伺わせます。

voice of americaでは中国経済の見通しについても悲観的報道を続けており、いずれ、どちらも引けないことになるだろうとは想像できますが、それが何時、どのような形で…ということになると予断できません。見守るしかないわけですが、voice of americaの中国語版放送から予兆をキャッチできる可能性もあるので、チェックしていきたいと思います。

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください