トランプさんと蔡英文さんが電話で会談した件

アメリカの次期大統領に決まっている(ペンシルバニア州などで票の数えなおしでひっくり返ったり、暗殺されたり、病死したりしない限りという若干の条件はつきますが)トランプ氏と台湾の蔡英文総統の電話会談が話題になっています。

たとえ電話であってもアメリカの大統領もしくは次期大統領が台湾の現役の総統が話をするのは37年ぶりとのことで、関係者には驚きが広がっているようです。蔡英文さんの方からトランプさんに電話をかけ、「経済、政治、安全保障で緊密な関係を保つことを確認し合った」ということらしいですし、トランプさんはツイッターで「president of Taiwan」という表現まで使ったとのことですので、東アジアの政情に対するトランプさんの姿勢はわりとはっきりと現れたのではないかと思えます。

いくらトランプさんが勉強不足でも、台湾と中国の関係の複雑な事情は知っているでしょうから、かなり意図的に分かりやすいメッセージを発信したということもできるかも知れません。

なんと蔡英文さんとトランプさんが電話で話したその同じ日にキッシンジャー氏が習近平さんと会っていたということですので、トランプさんと共和党のエスタブリッシュメントとどういう距離感を持っているのかということも結構よく分かるできごとだったのではないかと思えます。

キッシンジャーさんは面子を潰された形ですので、どういう反撃があるのかということを想像するとちょっと怖い気もしますが、既存の政治家を拒否してトランプさんに投票した人は喝采をあげているかも知れません(私は日本人なので、私のことじゃないですよ)。

キッシンジャーさんはいわば「ジャパンハンドラー」の大御所みたいな人ですので、そういう感じの人とトランプさんとの間に距離があるというか、もしかすると今まで多少は微妙で曖昧なところが残っていたのが、今回のことで決定的になったかも知れないのですが、これは今後の日本とアメリカの関係性を憶測する材料にもなりそうに思います。

中国もめちゃめちゃ反発しているみたいなので、この「喧嘩」の行方には注目せざるを得ません。

これまでの一般的な常識で言えば、アメリカで親台湾な人は親日で、親日=ジャパンハンドラーみたいな感じで捉えることができたと思いますが、キッシンジャー氏と明確に距離を置いているということは、トランプ氏の政権ではジャパンをハンドリングすることにはあまり関心が向かないということを意味しているかも知れません。

今まで安全保障に関してはわりと机上の空論、神学論争、妄想論争、四角定規なポジショントークが保守系の人にも進歩系の人にも見られたと思いますが、今後はリアルに「で、どうするの?」ということになるわけで、日本人は私も含めて安全保障については神学論争が大好きだっただけにけっこう頭の痛い問題になるかも知れません。

トランプさんが嫌いな人も好きな人もいるでしょうけれど、まったく新しいタイプの大統領の誕生ですので、ウオッチするにはかなり面白いことになりそうだという予感もします。

現在、トランプ相場も好調なようで、なんだか投票日前の議論なんか吹っ飛んでしまった感もありますが、FRBの動きも念頭に置きつつ、アメリカを見守りたいと思います。

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