FBIがヒラリーさんのメール問題に関して再び捜査するための令状を裁判所からとったようです。「ヒラリーさんの訴追はない」とFBIのコミー長官が記者会見したのが2ヶ月ほど前ですが、ここに来て「またぁ…?」の展開です。
ただし、以前のメール問題とはちょっと質が違うようです。コミー長官はヒラリーさんは「極度な怠慢」で公務に関わるメールを私用メールサーバーを使用してやりとりしていたということで一旦話が収まりましたが、今回はアンソニー・ウィーナー元下院議員が15歳の少女と不適切なメールのやりとりをしていたことにヒラリーさんが関わっているということで、これではさっぱり何のことか分かりません。FBIが捜査内容を発表するまで、世界の人々は「???」状態に置かれてしまいます。見守るしかありません。
アンソニー・ウィーナーという人物はニューヨークのブルックリン出身の人で、ニューヨークの市議会議員を務めた後に、下院議員に当選しましたが、その後、複数の女性に問題のある写真をツイッターを通じて送っていたことが発覚し、当初は否定していたものの、最終的には事実を認めて、当初否定していたことを謝罪、その後、下院を辞任しています。
しばらくして、ニューヨーク市長選挙を新たな目標にしますが、またしても不適切な内容の写真を22歳の女性に送っていたことが発覚し、民主党公認候補になることはできませんでした。で、今年の夏になって、他の女性にも不適切な内容の写真を送っていたことが発覚し、送っている時に息子さんがそばで寝ていたという報道があり、妻でヒラリーさんの重要な選挙スタッフの女性(気の毒なので名前は書きません)は別居を決意。現在別居中という事態に至っています。
アンソニー・ウィーナーという人はちょっと病的な癖があるように思えますが、なぜ、どのようにヒラリーさんが関わっているかがさっぱり見えてこず、理解に苦しむところです。民主党サイドからは一度捜査を終えた案件で再び捜査するのは違法ではないかとの声も上がっており、厳密に一事不再理に抵触するかどうかはともかく、その精神には反しているという意見が出てくるのも理解できます。
いずれせによ、FBIが今回のヒラリーさんの再捜査について具体的な内容を発表してくれないことには何も分かりませんし、既に1000万人以上の不在者投票が行われていて、今後も日に日に不在者投票者数が増えて行くことになるはずですから、有権者としては早く発表して投票の判断の材料にさせてほしいと思うに違いありません。捜査当局は11月8日までに間に合うように捜査を進めたいとの意向らしいです。ヒラリーさんが勝つとは思いますが、これで最後の最後まで全然わからないという展開になってきました。個人的にヒラリーさんとトランプさんのどっちに勝ってほしいというのはありませんが、唖然としてしまいます。
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