空港の国際線では、これからしばらく日本食が食べられなくなるという寂寥感からか、和食が食べたくなります。お寿司ももちろんいいですが、今回はすき焼き膳です。
すき焼きが日本で普及するのは明治以降で、和食と言いつつ洋食の影響を受けた肉食ですが、和牛の肉の素晴らしさは私がくどくどごたく並べるまでもないほど明白なことで、しっかりと味のついたすき焼きにはそのおいしさとありがたみが感涙ものに思える時もあります。
羽田空港国際線ターミナルですき焼きが食べられる「たか福」は知る人ぞ知る名店と言えるのではないかと思います。肉がいいのはもちろんのことですが、お米が素晴らしく、おかわりできるのでついつい箸が進みます。
どこの素材を使われているかとかそういうのは全然知りませんが、お店の入り口には今半のお肉がバンっと展示されていますので、当然、由緒正しきすじめのいいお店に違いありません。
お店の人のホスピタリティは抜群で、安心してお店に入れます。ホスピタリティの高いお店に行くと、ついついお行儀よくしないといけないと私は自戒します。お店の人の丁寧さに甘えてしまうのはよくないと自分で思っているのもありますが、親切なお店だと必要なサービスを要求せずとも与えてもらえるという安心感があるので、その分、自分がお行儀よくすることまで心理的な余裕が生まれるように思えます。
特に空港で食事する場合は時間的な制約がありますので心理的余裕も少なくなりがちですが、お店の人がさっと動いてくれるお店は本当に助かります。お支払い素早くすませることができます。
羽田で朝早く出発するときは胃にやさしいうどんがいいように思いますが、午後出発で、特にフライトが長いという場合はすき焼きでしっかり腹ごしらえして、ビールもちょっと飲んでからというのも全然ありで幸せだなあと思えます。

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