トランプ氏が税金逃れで炎上している件

アメリカ大統領選挙の投票日がいよいよ来月になるというこの時期に、トランプ氏の税金逃れ問題が炎上しているようです。

トランプ氏は18年にわたり税金を納めていなかったということが新聞社への告発の投書で発覚したようなのですが、本人は否定しているわけではなく、どうも本当に税金を納めていなかったようです。

とはいえ、経理上、非課税になったとしても合法的な処置がされていたため、違法な脱税行為とは違うものだということなので、これを果たしてどう受け取るべきか、ニュースを聴く人の価値観によって変わってくるかも知れません。

トランプ氏支持を明らかにしているジュリアーニ氏は「トランプ氏は節税の天才なのだ」と擁護していますが、ヒラリー氏は「黒字を出せない天才なんかいるものか」みたいな攻撃をしています。

違法性がない、或いは黒に近いグレーだが、黒ではないという点では、ヒラリー氏のメール問題に似ているかも知れません。ただ、アメリカの有権者にとっては納税はより身近な話題であるため、自分は税金を払っているのに大金持ちキャラのトランプ氏が払っていなかったというのは受け入れ難いという人は多いかも知れません。税金を払うというのは、単にルールを守るということだけでなくシチズンシップをどう考えるかと言う問題でもありますから「トランプ氏は理想的なアメリカ市民ではない」という印象がここに来てついてしまうのは、トランプ陣営にとっては相当な痛手になるように思います。特にアメリカはシチズンシップに対して敏感な社会だと個人的に思いますので尚のことです。

大統領候補直接討論の一回目はヒラリー氏の圧勝でトランプ氏を「かわいがってやった」感が強く、これはどうやらヒラリーさんで決まったかなという印象です。

ただ、まだ直接討論が二回残っています。トランプ氏の陣営が前回の直接討論で「学び」、新しい討論の戦略を立てて来る可能性もありますし、ヒラリーさんのメール関連で考えもしない爆弾が投げ込まれる可能性はまだ残っています。ヒラリーさんの健康問題も、またどこかで寝込んでしまう、倒れ込んでしまうということがあると結果に影響するかも知れません。また、一回目の時のような人格攻撃前回で二回目、三回目もやれるかどうかも見たいところです。

今回は特にフロリダでどっちが獲るかが注目されると思います。フロリダは共和党のジェブブッシュ氏の地盤で、キューバ難民の人たちやその子孫が多く、共和党が強くて選挙人も多い土地ですが、トランプ氏が有権者に訴えてきた内容はジェブブッシュ氏のそれとは全く異なります。キューバ難民の人たちは思想信条的に反社会主義で共和党支持ですが、アメリカとキューバの国交再開があり、これからはさほど共和党でなくてはならないと考えないかも知れません。

もう少し様子を見てからどちらが勝つか予想してみたいと思います(どちらに勝ってほしいということはありません)。

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