イギリスのメイ首相が「来年3月末にやるよ」と発言している件

BBCのインタビューで、イギリスのEU離脱について、メイ首相が「来年3月末にやる」と発言しています。triggerと言っていましたので、trigger何を指すのか気になるなあとも思いましたが、インタビュアーが「じゃ、その時に文書を送って、それからどうなるんですか?」と質問し、「ネゴシエーションに入っていく」とメイ首相が返答しています。そのため以上のやりとりから、「3月末にEU離脱通知の文書を送る」という意味だと判断できます。

メイ首相は当初残留派でしたし、イギリス国民もびびっているぽいので、このままぐだぐだ言って紆余曲折し、「残留」を訴えて総選挙に打って出て、国民投票の結果を事実上無効化するような奇策もあるのでは、という見方も可能でしたが、メイ首相が上記のような発言をしたことで、そのような変化球はなくなったと見ることができそうです。

メイ首相の就任当初、EU離脱の件でどういう風に落とし前をつけるつもりだろうかと誰もが感じたと思いますが、BBCのインタビューでは「(きちんと通知することで)ネゴシエーションがスムースになる」と発言していましたので、おそらくはEU委員会の方でも「早くやれよ」という態度で臨んできたため、ここは観念しようということになったのではないかと感じます。

国民投票の結果には法律的な束縛はないらしいのですが、民主主義の精神から言えば、国民投票の結果を無視したり、事実上無効にするというのは悪い前例になってしまいます。そういう視点から立てば、メイ首相の発言は至極まっとうなものだと思えます。

奇策を用いずに、正面から交渉することで、交渉次第では傷を浅くすませることもできるし、移民のことも大陸のEU諸国のお付き合いをしなくてすむのだから、禍福は糾える縄の如し、と考えたのかも知れません。

ドイツ銀行がいろいろ大変なことになってますので、「早めに切れるとまかり間違ってドイツ銀行がつぶれた際に傷が浅くて済むだろう。ドイツ銀行救済のためにイギリスもお金出してとか言われたら却って損だし、ドイツ銀行の次にはイタリアの危機もありそうだし、フランスが安泰なわけでもなし、EUでお荷物になっているのはギリシャだけではない。中央ヨーロッパの国々は移民先確保のためにもEU離脱しないと言っているし、ここは適当に関税条約だけ別に結んで先に船から脱出した方がお得だ」とまで思ったかどうか。

個人的には民主主義の精神を守り、筋を通すと発言してくれたことはよかったと思います。アメリカの大統領選挙についつい目が行く今日この頃ですが、久々にイギリスの話題でした。

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