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台北101ビルの展望台に登るには500元かかります。横浜のランドマークタワーの展望台よりも高い金額なのでちょっと痛いですが、思い切って登ってみました。
台北市が文字通り一望でき、眺めがいいですが、盆地で山がちな地形なため、とにかく山、山、山です。横浜のランドマークタワーからですと海がさーっと開けて気分もいいですが、やっぱり山、山、山だとちょっと地味かなあとも思います。
横浜ランドマークタワーの展望台から撮った写真がこれです。視界がさあっと開けていて気持ちいいです。
とはいえ、中国文物は山水がメインです。古い中華世界の中心は長安で海から遠く、渭水を臨んで小粋を感じるというものですから、古い漢詩は山の自然の豊かさや美しさを通じて人の心のびやかさを表現することが多いです。なので、台北101ビルから山、山、山な景色になるのはそれはそれでいいのかも知れません。中華的美意識に適うものと思います。そうははいっても、台北は日本人が開発した街ですし、飛鳥、奈良、京都が海から多少の距離をとったところに位置するというのも、古い日本人が山がちな景色を愛したという点も考慮すると、山の景色は東洋的な美意識と合致すると理解することも可能なように思います。
台北101の展望台ではアイスクリームも売っていて、そこではコーヒーも売ってますので、わりとのんびり過ごせます。記念品も売っていますが、あんまりほしい記念品はありません。パーカーの割引券をもらったので、ちょっとパーカーを見てみましたが、生地もよかったので、あれはもしかすると買いかなあとも思います。
中世記念堂や国府記念館などの巨大な建物が本当に小さく見えますので、なるほど自分はかなり高いところに来たと実感できます。かつて台湾で一番高いビルだった新光三越もとても小さく見えます。昔、笑うセールスマンで臆病で使えない男が一週間ビルの屋上で過ごすと肝の据わったできる男に変身したというのを見たことがありますが、毎日のように101ビルの展望台に通えば、少しは大物の風格を出せるかもなどとも思います。
帰りは一階下まで階段を下りて、珊瑚や玉の売り場を通らないと帰れないように設計されています。珊瑚や玉には興味ないのですが、キャッツアイを売っていて、初めてキャッツアイを見たのは収穫だったと言えるかも知れません。古い中国の王宮では珊瑚を美術品として愛したという解説があり、日本の古い宮廷でも珊瑚を愛したとも解説されていました。珊瑚の何が良いのか私にはさっぱり分かりませんが、興味のある人はお土産に買って帰るのも悪くないかも知れません。
台北101ビルは世界一の高さを目指して建築され、上海の高いビルと競争になりましたが、ドバイにもっと高いのできてなんとなく世界一競争が沙汰止みになりました。世界一の高さではないにしても世界で何番目かの高いビルだということは確かだと思いますので、一度くらい登ってみるのも悪くないと思います。
景色としては圧倒されますので、地上に降りると空腹を感じます。帰りは地下一階のフードコートのあるエリアまでエレベーターが降りるように設計されています。よく考えられています。私もついつい地下一階の東京カレーで昼食にしました。
カレーはおいしかったです。同ビルの地下には鼎泰豊の支店もあります。
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