パリのユダヤ人街はマレ地区にあり、シテ島からも近い場所にあります。シナゴークがあるというので、一度シナゴークを見てみたいという希望を前から持っていたので、見学しに行くことにしました。
カトリックの教会やイスラム教のモスクは解放されているところが多く、何気なくふらりと立ち寄っても誰に文句を言われることもありません。シナゴークもそんな感じだったらいいなあと思い、行ってみたところがっちりドアは閉まっていて鍵も中からかかっている様子です。どこか裏口からノックすれば誰かができて見学させてくれたりしないだろうかとも思いましたが、なんとなく断られそうな気がするし、そもそも裏口を探してシナゴークの周辺をうろうろ東洋人は他の人から見ればかなり怪しいかも知れないので、入り口のダビデの星を撮影するだけで諦めました。
街を歩く人を見てその人がユダヤ人がどうか私には判別できません。ただ、せっかくなのでユダヤ人街の雰囲気が感じられる場所に行ってみたいと思い「イスラエル料理」の看板のかかったお店に入ってみました。イスラエル料理を食べるのは初めてです。ちょっとボリュームのあるサンドイッチはなかなかおいしく、パリで食べたものの中でも特においしいものの部類に個人的には入ると思います。日本から見てイスラエルはちょっと距離的に近いので味覚も少しは似ているのかも知れません。
イスラエル料理レストランで食べたサンドイッチの写真です。
お店にはユダヤ教の帽子を被っている人がお客さんにいて「おー、やっとユダヤ人街の雰囲気を感じられる」と私は満足感を得ることができました。
シテ島にもタンプル塔跡にも近く、カルチェラタンにも歩いて行ける場所にあります。セーヌ川沿いは観光客向け色の強いアトラクションやお店が多いです(それはそれで楽しいです)が、ユダヤ人街はセーヌ川右岸の角をちょっと曲がったところにあり、角に入っただけでとたんに観光色が薄らいで地元色のようなものが濃厚になります。旅行する身としてはそういう雰囲気のところを歩きたいので、大変満足な一角です。
パリ同時多発テロがあったのはこの周辺ですので、そのことはとても残念です。
関連記事
パリの地下鉄の話