平塚らいてう

大正時代の女性解放運動

 大正時代は女性解放のための言論が大きく発達した時代です。
 平塚らいてうなどの女性が雑誌『太陽』や『青鞜』で様々な議論を展開します。
 そこで一つ大きな論点となるのが、女性は誰と性行為をするのが正しいのか、というものです。
 当時、婚前恋愛は珍しく、結婚は親同士、家同士、ということになりますから、大抵の場合、自分の意思で相手を選ぶことができません。平塚らいてうのような人たちは好きな人を自分で選ぶことが男女関係のあり方の大原則だと主張します。現代から考えれば当然のことですが、当時としては社会秩序への挑戦たとも受け取られたようです。

 大変興味深いのは、ある女性が某雑誌に「貧困のために、お金と引き換えに処女を失った悲しみ」を訴える内容の記事を投稿した時の論争です。多くの女性論者たちがこの記事を強く批判しました。普通に読めば同情するべき点の多い内容のようにも思えるのですが、女性は性行為の相手をお金で選ぶことは最低なことだ、貧困に耐えて貞操を守らなければならない、との議論が行われました。貧困もまた女性が解放されるべき重要なテーマですが、それはそれとして、彼女の選択は許容されないとの考えが強かったようです。

 今日も女性の貧困は重要な社会的問題の一つとして論じられることがあります。このようなことは今後も論じられていくでしょうけれども、より一人でも多くの人が幸福な人生を得られるよう、それぞれに努力したいものです。

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「大正時代の女性解放運動」への1件のフィードバック

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