ミッドウェー海戦

ミッドウェー海戦の辛いところ

 あの時ハワイを占領しておけばよかった…という後悔から考え出されたのがミッドウェー海戦です。川崎にアメリカ機が爆弾を落とすという事件もありましたので、事態を放置しておけば日本本土が空襲の危険にさらされるという不安も掻き立てられました。

連合艦隊の総力を尽くし、まずミッドウェー島を爆撃、次いでそれを占領。続いてハワイから迎撃のために出てくるであろうアメリカ空母艦隊を全滅させてハワイに進撃するという計画通りに進めば華麗かつ緻密な職人芸的作戦が展開されるはずでした。出撃艦隊後方には戦艦大和も出撃し、海上のパレードといった印象すら与えるものです。

残念ながら計画はうまくいかず、日本の空母は四隻が撃沈されてしまうことになりますが、そのような結果になってしまった原因はアメリカ空母艦隊が予定よりも早く出て来たことでした。有名な話ですが、日本の暗号通信は解読されていて、日本の予想よりも早く迎撃に出て来たのです。

飽くまでも結果論ですが、敵の艦隊を発見すれば即座に戦闘機を発進させ、こちらがやられる前に攻撃しなくてはいけません。ゼロ戦はミッドウェー島爆撃のための爆弾をつけていましたが、そのまま飛び立ち、敵空母の甲板に爆弾を落とし、とりあえず使えない状態にしておいて、帰還した飛行機に今度は魚雷を抱かせて出撃させて撃沈する、という手順を選ばなくてなりません。

しかしながら、敵空母発見の知らせを受けて急いで爆弾を取り外し、魚雷に付け替えている間に攻撃を受けるという痛恨の事態に立ち至ってしまいます。

確かに大きな痛手となる戦いでしたが、ゼロ戦は味方の空母をよく守り、且つ、アメリカの空母を二隻沈めています。上層部の采配ミスで混乱する中、喝采を送るべきことのようにも思えます。

日本側の哨戒機はアメリカ空母艦隊の上空を飛びながら、雲の上から警戒していたために発見できなかったと言います。普通に考えれば雲の下を確認しない哨戒活動というものは考えられません。戦いの長期化が必至の情勢下で、敵の空母を発見したくない、敵の空母はいないものと考えたい、という恐怖心から来る現実の誤認が深層心理にあったのではないかと私は時々思うのです。

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