台湾総統選挙を振り返る

2016年の最初の国際ニュースは台湾の総統選挙ではなかったでしょうか。

民進党の蔡英文氏が国民党の朱立倫氏に対しダブルスコアに近い圧勝を

収めたのは事前の多くの人が予想した通りといったところでしょう。

 

蔡英文氏の得票率は56パーセントあまりで、当選者の椅子が一つしかないことを

考えれば十分にいい結果だったと言えますが、もう一人の候補者である宋楚瑜氏が

13パーセント近く得票し、万年候補としてはまずまずの結果であり、また、宋氏が

国民党から分派した人物であることを考慮すれば、実は民進党系と国民党系それぞれの

支持は拮抗しているとも言え、一般に言われているような民進党ぶっちぎりというのとは

少し違う側面もあるように思えます。

 

台湾では80年代ごろまで国民党が総統府、議会、経済界、官僚組織を押さえて

いました。陳総統の時代は総統府だけが民進党でしたが、いわば陳政権は孤軍奮闘

していた状態だったと言うことができますし、政策を思うように進めるには必ずしも

環境が整っていなかったとも言えるでしょう。

 

今回の蔡英文政権は総統府と議会を民進党が押さえていますので、陳総統の

時代よりはやりやすくなるかも知れません。

 

ただし、台湾の国民がもろ手を挙げて蔡英文氏を熱狂的に支持しているかといえば

そうとは言い切れず、国民党の失策があまりに大きすぎたので、消去法的な選択で

あったという側面はどうしても残ります。

 

今後の手腕はお手並み拝見としかまだ言えませんが、日本と台湾の関係は

よりよくなるに違いないと思い、期待したいです。

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