ソフィア・コッポラ監督『ロスト・イン・トランスレーション』の、わりと共感してしまう恋

ビル・マーレイがアメリカ人俳優として日本のテレビcmに出演するために招待され、新宿あたりの超高級ホテルで中期的に滞在した時、同じホテルに若いアメリカ人の夫婦も滞在しており、ビル・マーレイと若い夫婦の奥さんとが微妙な関係になっていくという、一瞬、なにそれ…と思いそうだが実はわりと共感できる爽やかな内容になっている映画だと私には思えた。

若い夫婦の旦那は優秀なカメラマンで仕事のために日本の来たのだが、忙しくて奥さんはわりと放っておかれている。しかも旦那の知り合いのモデルみたいな女の人も同じホテルに宿泊していて、仲良くバーで飲んだりするけれど、奥さんとしてはちょっとおもしろくない。

一方、ビル・マーレイは大スターで、年齢的にもいい中年のおっさんなのだが、日本滞在がそんなに忙しいというわけでもなく、結果、若奥さんとビル・マーレイが一緒にあちこちででかけたりして、だんだん怪しい関係を予想させる展開になるのだが、両者は怪しい関係になることを選ばないというところが、好印象なのである。酔っぱらった若奥さんをベッドで寝かせた時、よっぽどいろいろ考えたけど、やっぱりやめておこうというビル・マーレイの態度に好感を持たない人はいないだろう。

で、ビル・マーレイがいよいよ日本を離れるという時になって、二人はホテルのロビーで握手をして別れる。空港までのハイヤーに乗っている途中、彼は若奥さんが都内を一人でぶらぶら歩いているのを見かけてしまい、車を一旦止めさせて、後ろから声をかける。二人は強く抱きしめ合い、キスをする。キス以上の関係にはならないのだが、両者はキス以上の愛情関係があることを確認し合い、満たされた心境で本当に別れるという流れになる。既婚者が配偶者以外とキスするのは本当だったらダメなのだが、それまでのギリギリ、もう一歩踏み出しそうで踏み出さないのをジリジリと見せられている観客としては、おー、そうか。そういう形で成就したのかと祝福したい心境になってしまい、ついつい共感してしまったのである。そういう恋は、ある。

東京が舞台で、日本人もいっぱい出てくるが、全てはこの二人のすれすれの恋のだしみたいな感じに使われており、別に日本を舞台にしなくてもいい内容なのだが、おそらくソフィア・コッポラが日本で遊んだ時によほど楽しかったのだろう。「東京ライフをパリピでリア充イエーイ」感があふれている。多分、ソフィア・コッポラが同じような感じで遊んだのがいい思い出になったに違いない。

私は東京が大好きだし、東京は楽しい場所だともちろん思うが、一点のみ、ソフィア・コッポラと私の間に東京の楽しみ方に関する認識の相違がある。私と彼女の間で認識の相違があるからと言って、誰にも問題はないのだが、一応、私が個人的に所有しているブログなので、認識の違いについて述べておきたい。ソフィア・コッポラの描いたパリピでリア充でセレブな東京生活は確かに楽しいに違いない。だが、私は言いたい。東京のいいところは、金がなくても楽しいという点だ。かつて世界一物価の高かった東京は、今や先進国では最も物価の安い都市であり、にもかかわらず、最も品質の良いものが手に入る都市であり、手に入らないものはない。つまり、東京は世界一コスパの良い国なのであって、安くておいしいもの、安くていいものが溢れている。そして日本人の所得水準は世界最高ではないが、今でも世界最高級だ。こんなに素晴らしいことはない。繰り返すが、東京は金がなくても楽しいところが魅力なのである。

さて、最後にもう一つ、ビル・マーレイについて少しだけ考えたい。中年男の鑑である。ゴーストバスターズで女子大生を誘惑しようと目論む科学者の役をしていたが、以前、テレビ局スタッフを口説き落とそうとやっきになるお天気レポーターの役をしている映画を観たことがある。そして、今回は若奥様とギリギリな恋をする。要するに恋愛が似合う中年男なのだ。恋が似合う中年男はこの世で最も魅力的な存在のように私には思える。見習いたい。



東京都議会選挙は都民ファーストの会が圧勝するような気がする(予測)

ただいま、2017年の6月30日です。7月2日の東京都議会選挙の投票日まであと2日となりました。

選挙で苦労している人たちに対して申し訳ないので、あんまり辛辣な書き方や上から目線な書き方は避けたいと思いますが、なんとなく、都民ファーストの会が圧勝するような気がします。どこかのメディアがそう言っているとか、そういうことではなくて、なんとなくそう感じるのです。

というのも、私自身が都内を歩くときに街宣車が通ることに気づくと、つい「あ、都民ファーストの会かな」ということがふと頭に浮かぶのです。おそらく私だけではなく、多くの人が同じ感覚を持つのではないでしょうか。私個人が小池百合子さんを応援しているとか、していないとかいうのは関係ありません。選挙についてブログで書く以上、不公平なことはしてはいけないと思いますので、敢えてどこかに肩入れするようなことは避けたいという思いもあります。ただ、「あ、都民ファーストかな」という感覚をつい抱いてしまうということは、都民ファーストの会に対して興味津々で、応援したいかどうかは関係なく、印象がめちゃめちゃ強いということだけは確かと思えますし、強く印象に残っているということは投票行動にも影響するのではと思えます。

東京都知事選挙では小池百合子さんが勝つだろうと予想し、そのことについては個人的な満足はあるのですが、イギリスのEU離脱については予想を外し、トランプ大統領の誕生の件でも予想を外していますので、今回も戯言の範囲にはなってしまいますが、まあ、一応、予測して、近く結果が出ますから、予測を当てたか外したかを確かめたいと思います。

豊洲と築地は共倒れ。海産物の流通は決定的に変化する。

築地市場の豊洲移転がいまだにかまびすしく議論されています。北朝鮮のクライシスがだいたい回避されたという雰囲気に世の中的にもなってきましたから、再び世間の目が豊洲移転にシフトしたという印象があります。

果たして築地と豊洲がどちらがいいのでしょうか?移転派の主張は、築地の建物は古くて地震に対して弱い上に、衛生面での管理も問題があって、しかも土中にはアメリカがビキニ環礁で水爆実験をした際に被ばくしたマグロが埋まっているため、豊洲のように新しい設備のところへ移転するべきだというものです。一方の築地残留派の意見としては、築地という名称にはブランド力があり、豊洲は地下水が汚染されているので、安全性に問題がある。仮に水道水を使うから豊洲の地下水が汚染されていても関係ないとしても、安全と安心は違うという論理で攻めているといったところでしょうか。

記事のタイトルで豊洲と築地は共倒れとしているものの、仮にどちらかに軍配を上げるとすれば、豊洲に軍配を上げていいのではないかと思います。豊洲の最大の懸念は地下水の汚染なわけですが、水道水を使うのであれば、関係ないのであって、安全だったら安心していいではないかと思えますし、新どんなにしい頑丈な建物の方が衛生面でも耐震面でも安心できるのではないかと、わざわざ土木の専門知識を持ち合わせていなくても、一般論として言えるのではないかと思えます。

尤も、「築地は問題が多い!」という人が登場しなければ誰も問題があるとは思わなかったと思いますし、環状二号線と通したいという目的がまずあって、そこで築地に物言いがついたような気がどうしてもしてしまいますので、果たして本当に築地がダメなのかどうかという疑問は残ります。衛生面に問題があるとしても、今まで問題なく築地が機能してきたわけですから、衛生面の問題は無視していい程度のことなのではないかとも思えるのです。

そうはいっても、ここまで「築地市場は汚い」キャンペーンが張られると、なんとなく築地という名前を聴いても以前のような魚河岸ロマンのようなものは既に失われてしまっており、「築地直送」の貼り紙を見ても却って萎えてしまうため、消費意欲を刺激しなくなっていますから、築地ブランドはもはや過去のものになっています。築地ブランドを守るべきという意見も私は理解できるのですが、既に築地ブランドは失われてしまっています。消費者は築地直送と書かれてあったら、なんとなく買いたくないと思うのではないでしょうか。

では、一方で今後、豊洲に移転後に豊洲ブランドが確立されるのかと考えてみても、なかなかそうはいかないかも知れません。豊洲に関しても「汚染がひどい」キャンペーンが張られてしまいましたので、「豊洲直送」は消費者のマインドを刺激しません。

ということは一連の騒動の結果、豊洲、築地の共倒れという結果を招くのではないかと思えます。豊洲にマンションを買った人は一喜一憂でしょうから、大変お気の毒ですが、できれば私も豊洲のマンションに住めるといいなあと思うタイプですので、豊洲にマンションを持っている人のことは、築地から豊洲への移転があろうとなかろうと、うらやましいなあと思います。

それはさておき、消費者のニーズがあれば、物言いがつこうとつくまいと成立はしていくはずですが、もはや豊洲にも築地にもニーズはなくなっていくのではないかと思えます。北海道なり高知県なり静岡県なりからの産地直送が普通になり、スーパーも扱う魚は産地直送。お寿司屋さんも産地直送。一般消費者もクール宅急便で産地直送になるのではないか、情報インフラが発達した今、敢えて築地か豊洲に一旦集積して再配送するというモデルはもう必要なくなるのではないかという気がします。築地も豊洲も通さない新しい流通モデルが発達し、近い将来、そちらに軸足が移るのではないか、それが主流になるのではないか思えるのです。

とすれば、東京都政は現在、足の引っ張り合いに終始したまま大事なことを決めることもできず、何かを前に進めることもできず、東京オリンピックのための準備も遅々としたままで、ずるずる沈んでいく過程にあるのではないかという悪い想像が働いてしまいます。

東京は日本の玄関であり、象徴であり、顔であり、中心なわけですから、東京には発展し続けてもらわないと困ります。しかし、築地・豊洲の議論一つとってもこのありさまですので、ため息をつくしかありません。

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三軒茶屋のいきなりステーキで400グラムのステーキを食べた話

ステーキをがっつり食べたい、他に何もいらないという人にとって、三軒茶屋のステーキ屋さんである『いきなりステーキ』は正しく理想的なお店と言って良いのではないかと思います。

好きなだけ肉が食べられる、余計なものを省いて、ただただ肉に集中して食事ができるというこのお店のコンセプトは正しく私のような人間のためにあるのではないかと思えてなりません。

今回は二度目の来店ですので、前菜的なサラダは注文せずに、文字通りいきなりステーキの注文です。400グラムのステーキをお願いしたところ、レアがお薦めということでしたので、レアでいただくことにしました。

ただ、表面をさらっと焼いただけのレアの場合、400グラムのステーキですと分厚過ぎて中が結構冷たいです。その日は相当に冬の厳しさが残る時期でしたので、窓際に座る私の前のステーキくんみるみるうちに冷めてしまい、冷たい生肉をぐにゃぐにゃとしがむような感じになってしまいました。

しかし、このお店では「プレート再温めは遠慮なくお知らせください」と書いてありますので安心です。頼んで温めなおしてもらいました。するとちょうどいい、焼き加減的にも暖かさてきにもちょうどいい感じのステーキ君が私の前に帰ってきてくれ、私は幸福なうちに食事を終えることができました。感謝です。素晴らしいです。ステーキイエスです。

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夏の都議会選挙は築地の豊洲移転が争点化される

小池百合子さんが築地市場を視察しました。何も今さら視察しなくても小池さん自身プライベートでも何度も訪れているでしょうから、ほんのちょっと様子を見に行くような視察で何か新しいことが分かるのかという疑問は残りますが、先日安倍首相と会見したことも合わせると、ざっくりとですが小池さんの狙いが見えて来るような気がします。

小池さんの描こうとしている絵は自民都連を「既得権勢力」と位置づけ、その利権の目玉は築地の豊洲移転にあるということを攻撃材料に夏の都議会選挙を戦おうという構図のものではないかと推察できます。

小池さん的には将来国政に自民党員として復帰するビジョンを持っているはずですが、先日安倍首相と会見したことで国政レベルでは自民党と手打ちが済んだと見ることができるかも知れません。

その上で、都連のドンに照準を合わせ、築地から豊洲に移転させる真の狙いは築地に新しい道路を通すためで、道路利権を握る都連のドンがごり押ししているのだ。という論法で攻めたて、土壌に不安のある豊洲には移転させない都民ファーストという路線で推し進めようと言うことではないかと私には思えます。

国政レベルで手打ちが済んだとすれば、後は都連のドンの首をとり、その実力を認めさせ、オリンピックが終わったら適当なところで自民党議員として国政復帰という道筋が浮かび上がってきます。問題は果たして小池さんの思い通りにさようにやすやすと物事が進むかどうかですが、やはり近く行われる千代田区長選挙がその試金石となるに違いありません。小池さんが現職を推す一方で、自民党からは与謝野馨さんの甥御さんが出馬されるという話になっています。

千代田区は面積も狭く、ドーナツ化でかえって人口が少ないと言えるような地域ですが、小池・現職タッグvs与謝野晶子の子孫が競い合うということになれば大変に見応えのある、展開が気になる選挙になりそうに思えます。どちらが勝つにせよ、その勝ちっぷりのようなもの、票差のようなものにも注目したいと思います。

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小池新党の戦略を推察する

小池新党が話題になっています。今年の東京都知事選挙に40人候補者を立てるという話がある一方で、正式な発表なまで憶測があちこちで飛び交っているという話もあります。小池さんは今、いろいろな意味で候補者と選挙区を慎重に選んでいるはずです。

まず最初に、小池百合子さんは今、なんと言っても自分の手勢を必要としています。橋下徹さんがあれほど注目を浴びたのも、維新という独自の集団があったからで、もし与党相乗り的なところに乗っかっただけだったとすれば、今では過去の人になっているはずです。

そういう意味ではまず第一に、手勢確保という意味で、とにもかくにも当選者をたくさん出さなくてはいけません。

難しい点は、都議会では公明党などが小池さんを支持してるため、公明党と競り合うような候補の立て方は厳しいということ、その他、民主党など、今後、連携できる可能性のある政党とは競り合いたくないという面がある一方で、小池さんは自民党とも実は決定的な対立を避けたいと思っているに違いないという点です。

小池百合子さんの将来ビジョンはやがて国政に復帰し総理大臣の座を狙うというものに違いなく、過去の非自民政権がずだぼろになっていったということを考えれば、自民党員として首相になる、または自民との連立で首相を目指すというのが妥当な線だと言っていいと思います。

そのため、都議会選挙で自民党と競り合いになる選挙区が出てくることはやむを得ないにせよ、決定的に双方が感情的に受け入れることができないような選挙戦はやりたくないはずです。

小池さんが現在も自民党に党籍を残している理由は以上のような点があるからに違いなく、小沢一郎さんや加藤紘一さんのようにその時は注目を浴びても結局は放浪政治家になったり落選したりしている様を考えれば、自民党は権力保持の脅威になる人物は決してそのままにはしておかないということがありますから、そうはならないようにという慎重さが必要だと小池さんご本人もよくよく察しているのではないかと思います。

仮に都議会選挙での立候補者が40人だとして、おそらくは少数精鋭全員当選を目指す布陣で行くでしょうから、もし40人全員が当選したとしても過半数に届かない半端な数字です。どこかと組まなくてはいけませんし、まず組む相手としては公明党が念頭にあるには違いありません。自民党は公明党の協力がなくては国政選挙がやれませんので、小池さんが都議会で公明党と握手し続ける限り、小池さんと決定的に敵対することはできないという読みも働いているかも知れません。

私が個人的に小池百合子さんに肩入れする理由はありませんが、もし自分が小池さんだったらどう動くかと考えた場合、やはりなんのかんの言って数が力になります。竹下登さんも手勢を大勢持っていたからこそ総理大臣になれたのです。小泉純一郎さんみたいに派閥の足し算で首相になるというのはちょっとレアなケースではないかとも思えます。とすれば、取り合えずは小池新党で何がどうであれ、誰がどうであれ、必勝を期す以外にはなく、そのためにはあんまり「ここに立てると〇〇党が…」と考えるのはもしかするとあまりベストな思考法ではないかも知れません。

築地の豊洲移転の話と東京五輪に関わる頭の黒い〇〇〇の話は若干賞味期限が切れている気もしなくはありませんし、前回の都知事選挙では既存のものを批判することができましたが、今度は自分が権力の側に立っての選挙です。どういう風になるか、見届けたいと思います。

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第二次山本権兵衛内閣

第二次山本権兵衛内閣の最大にして焦眉の急でもあったことが関東大震災対策です。前任の加藤友三郎首相が病没したことをうけ、次の人選が模索されている中での不測の事態を受けて急いで組閣が行われました。

この内閣で内務大臣兼帝都復興院総裁を担当した後藤新平は30億円の復興予算を打ち上げ、物議を醸します。大正9年の一般会計が13億円とかそれくらいですので、30億円は今で言えば、国家予算が100兆円くらいですので、200兆円くらいという感じかも知れません。とてつもない金額で、公債、外債で何とかするという手段はあったかも知れないのですが、こういう時に公債という手段をすぐに発案しそうに思える高橋是清も反対意見で、予算は大幅に削られ、最終的には6億円に足りないくらいの規模のものになってしまいます。それでも当時としてはかなりの金額だったのかも知れません。

時々、関東大震災の余波が経済的な発展の遅延という形で現れ、満州にフロンティアを求める遠因になったという説明を読むことがありますが、実際には関東大震災の結果、東京はよりモダンな都市に変貌し、30年代には相当に成熟した都市文化を形成していきます。当時は大阪の方がモダン度は高かったようなのですが、30年代になれば全然大阪に負けてないくらいのところまで行っていたとも言えそうなので、飽くまでも結果としてですが、東京は一機に世界都市にステップアップすることになりましたから、関東大震災とその後の日中戦争を経済的な観点から結びつけるのはいかがなものか…と思わなくもありません。経済という意味ではその後の世界恐慌と昭和恐慌が日本人の不安をより強める要因になったと思いますが、高橋是清がうまくやっていますので、やはり経済的な理由だけで昭和の日本の拡大主義を説明するのは無理があるのではないかという気がします。

ただ、心理的な衝撃は大きく、もはや海外に新天地を求めるしかないのではないかという心境になった人、あるいはそう信じた人は多かったかも知れません。昭和恐慌も不安を輪にかける形になり、海外志向、または拡大志向が強くなるというのは理解できそうな気もします。谷崎潤一郎の場合は関東大震災で「こんなところには居られない」と考えて関西に移り住み、結果として『春琴抄』と『細雪』という代表作と書くことになります。近代文学で関西を最も美化した作品と言ってもいいように思えます。『細雪』を読んで関西で暮らしたいと思うようになった人は多いのではないかと私は想像しています。谷崎は他にも関東と関西の美食の違いのようなものを書いていて、和食の関西の勝ち、洋食は関東の勝ちと結論しています。

いずれにせよ、関東大震災の復興のために奮闘した第二次山本権兵衛内閣ですが、裕仁摂政宮がアナーキストの青年に襲われる虎ノ門事件が起き、その責任を負う形で総辞職します。摂政宮は慰留したそうですが、それでも辞意は固かったとのことです。アナーキストの青年が摂政宮を襲撃しようとした背景には、関東大震災後に大杉栄が甘粕正彦大尉に殺害される(陰謀論もあるようですが…)など、官憲による社会主義者やアナーキストへの弾圧があり、復讐心と義侠心の混在したような心境で虎の門事件を起こしたのではないかと思えます。

第二次山本権兵衛内閣が終了した後は、清浦奎吾がリベンジマッチで内閣を組織することになります。

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三軒茶屋の九州料理「熱中屋」さんがいろいろな意味でよかった件

三軒茶屋のすずらん通りは競争の厳しいところですが、そこでわりと早い時間帯からお客さんが集まっているのが九州料理の熱中屋さんです。

お店の人のホスピタリティがたいへんにありがたく、安心してオーダーできますが、値段もそんなに高くなく、本格的な九州料理が食べられるのが魅力です。

もつ鍋、馬肉、お刺身、焼酎など九州ならではのお料理が頼めます。私が行った時は働いている人はホールに二人、厨房に一人の少数精鋭で、たったこれだけの人数でこれだけ客入りのいいお店を回すのは、相当な気力体力が必要だろうなあとそれだけで驚きです。

お通しの明太子三種類がオツです。三種類ともおいしいです。

お通しの明太子三種
お通しの明太子三種

イカのお刺身が透けて見えるほどに薄く切られていて、食べやすく、かつゆっくりと味わいながら食べることができるので、私としては「あー、これはいい」と感涙ものです。

下のお皿が透けて見えるほど薄く切られたイカのお刺身
下のお皿が透けて見えるほど薄く切られたイカのお刺身

一番上の写真はもつ鍋ですが、もつ鍋独特のコラーゲンたっぷり感が素晴らしいです。もつ鍋のいいところはモツを食べているつもりでも実際には野菜もけっこうしっかり食べられるというところです。ダシが濃いので、野菜も肉の延長線上みたいな感覚で食べられます。九州のこういったお料理はおいしいですが、本場と同じ味を出すというのは簡単なことではありません。ここでは、大衆居酒屋みたいな雰囲気でありながら、九州で食べるのと同じ味がする!と個人的には思います。感動です。

最後は馬肉の握りで締めましたが、個人的には馬肉が好きで、馬肉のお店が関東では全然無いというわけではもちろんありませんけれど、少ないですし、なんか高くいなあと思うことが多いですが、このお店はそういう印象はありません。安くはありませんがどちらかと言えばリーズナブルと言っていい感じの値段設定のように感じます。

馬肉の握り
馬肉の握り

お酒が飲めてお料理もおいしい満足できるお店です。

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三軒茶屋の「いきなりステーキ」でがっつり肉が食える件

三軒茶屋の世田谷線の改札から真っすぐ南に行ったところにある「いきなりステーキ」はがっつり肉が食べたいという時に大変魅力的なお店だなあと私は感心するというか唸るというか嬉しいなあと思うのです。

人生でがっつり肉が食べたいという時は時々あります。やっぱ肉ですよ。肉。なんだかんだ言ってもお肉は嬉しいです。200グラムからステーキを頼むことができます。アメリカのステーキハウス風で沖縄とかにもありそうな、「ステーキが食べたい!」という人のためのお店です。

結構、一人のお客さんも多く、私の斜め後ろのお客さんが400グラムのステーキを頼んでいて私は心の中で「おー、すげー、やるなー」と驚いていましたが、そういう人にぴったりです。鉄板の上でじゅーっいう感じで湯気を立てているステーキ様が誘惑的です。

余計なことはいらないからとにかく肉をくれ。肉を。という人向けです。気取らず、でも雰囲気もあるし、なんといっても自分でステーキの厚さを選べるところが魅力です。

シェフの人が目の前で希望通りの厚さの肉を巨大な肉塊から切り取ってくれます。職人的に400グラムなら400グラム、200グラムなら200グラムをさっと切り取ってくれます。経験がものを言うという感じです。

お店に入るとまずサイドメニューを頼んでから、番号札を持ってシェフのところへ行って希望のグラムを伝えますが、この、まずサイドメニューを頼むというシステムに「うおー、商売上手!」と思いますが、それでいいのだと思います。経済の法則が成り立つことは大事なことです。

和牛もアメリカ産の肉も両方あります。和牛はもちろん素晴らしいですが、アメリカ産の素朴な「肉!」の感じも捨てたものではありません。その時々の気分によって選べばそれでオーケーと思います。

余計な気取ったところがないので、気軽にさっと入ってがっつり食べてさっと出る。大変魅力的です。何度でも通いたいお店です。

サイドメニューで頼んだサラダ
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羽田空港国際線ターミナルですき焼き膳を食べた話

空港の国際線では、これからしばらく日本食が食べられなくなるという寂寥感からか、和食が食べたくなります。お寿司ももちろんいいですが、今回はすき焼き膳です。

すき焼きが日本で普及するのは明治以降で、和食と言いつつ洋食の影響を受けた肉食ですが、和牛の肉の素晴らしさは私がくどくどごたく並べるまでもないほど明白なことで、しっかりと味のついたすき焼きにはそのおいしさとありがたみが感涙ものに思える時もあります。

羽田空港国際線ターミナルですき焼きが食べられる「たか福」は知る人ぞ知る名店と言えるのではないかと思います。肉がいいのはもちろんのことですが、お米が素晴らしく、おかわりできるのでついつい箸が進みます。

どこの素材を使われているかとかそういうのは全然知りませんが、お店の入り口には今半のお肉がバンっと展示されていますので、当然、由緒正しきすじめのいいお店に違いありません。

お店の人のホスピタリティは抜群で、安心してお店に入れます。ホスピタリティの高いお店に行くと、ついついお行儀よくしないといけないと私は自戒します。お店の人の丁寧さに甘えてしまうのはよくないと自分で思っているのもありますが、親切なお店だと必要なサービスを要求せずとも与えてもらえるという安心感があるので、その分、自分がお行儀よくすることまで心理的な余裕が生まれるように思えます。

特に空港で食事する場合は時間的な制約がありますので心理的余裕も少なくなりがちですが、お店の人がさっと動いてくれるお店は本当に助かります。お支払い素早くすませることができます。

羽田で朝早く出発するときは胃にやさしいうどんがいいように思いますが、午後出発で、特にフライトが長いという場合はすき焼きでしっかり腹ごしらえして、ビールもちょっと飲んでからというのも全然ありで幸せだなあと思えます。

出発前に展望台から見たJALの飛行機。スカイツリーと東京タワーも見えます。
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