昭和史28‐広東語ニュース放送

とある情報機関の発行していた機関紙の昭和13年8月11日付の号の末尾の方で、「広東語ニュース放送開始」の告知がなされていたので、ちょっと紹介してみたいと思います。当該記事曰く

広東方面支那人並同省出身南洋華僑を目標とする広東語ニュースを8月8日より台北放送局にて開始することになった

とのことらしいです。東アジア、東南アジア各地で蒋介石側の宣伝が、はっきり言えばかなり奏功していたらしく、負けてらんねえ、なんとかしなくてはということのようです。要するにラジオ放送を使ったプロパガンダをがんばりますよと言うことになります。

さて、気になる放送内容ですが、具体的な放送内容を見つけることはできてはいないものの、英語ニュース、北京語ニュース、日本語ニュース、広東語ニュースを時間を分けて放送するとのこと。内容が分かればもっとおもしろいことも分かるかも知れないのですが、かえって退屈なことしか放送していない可能性もありますので(「皇軍は〇〇セリ」みたいな放送をいっぱい集めても、多分、退屈…)、無理して聞かなくてもいい代物なのかも知れません。

以前、台湾の嘉儀方面でラジオ塔建設の予告があったことを紹介しましたが、それに関する続報は今のところ手に入っていませんので、果たしてそっちはどうだったのかという疑問もあるにはあるのですが、ちょっとそこはまた資料を読み込んでいくしかありません。

さて、もう一つ興味深かったのは、当該広東語ラジオ放送に関する告知の隣のページに推薦映画として『海の護り』が紹介されていることです。これも映画の内容はさっぱり分かりませんが、まあ、国威発揚、戦意高揚でしょうから、大体、想像はつくのではないかと思います。検索をかけてみると確かに1938年に日活が『海の護り』という映画を製作していたようなので、まあ、まず間違いなくこの映画のことだろうとは思いますが、動画が全く見つかりません。どうしてものか、ちょっと頭の痛いところですが、とりあえずは当面、当該情報部の資料を読み進めていくしかないので、またおもしろいものがあったら紹介したいと思います。

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