私たちは「舛添要一」現象をどう思えばいいのか

今後、舛添要一さんはどこへ出かけても、レストランでもカフェでもホテルでも近くを通りかかった他人から聞こえるでもなく聞こえないでもないくらいの声で「旅行けば三日月 ホテル三日月♪」と歌われるのだろうかと想像すると、とても気の毒に思えてなりません。

振り返ってみれば尋常ではない離婚歴、ナイフをコレクションする趣味など、ちょっと、えっ…?と思う側面を持つ人だと思えてしまいます。もちろん、離婚はきちんと手続きに則ってやっていれば他人がとやかく言うことではないでしょう。ナイフのコレクションもその人の自由ではありますけれど。しかし、自民党が野党になった時のさっと離党するあたりは、自分の利益にならないと見た途端に他人を見捨てるというところがあるのではないかな、そのような性格なので政治資金を私的な娯楽に使う、それも使い続けるということをしてしまったのかも知れません。

政治資金規正法では株と不動産以外、ぶっちゃけ何にお金を使ってもいいということになっていて、同じような使い方をしている人も他にもいるんじゃないかなあと思います。ただ、今回のことでみんなびびってしまってもうやれなくなるでしょうけれど。

今回の騒動について個人的には以下の3つのポイントが気になります。1、法律さえ守っていれば何をやってもいいのか 2、政治資金規正法はざる法だということが天下に明らかになった 3、舛添氏個人批判でカタルシスを得るだけでいいのか。

まず1ですが、法律に書いてなくてもコモンセンスに抵触するということはあると思います。法律には書くまでもないことは書いてありません。憲法にわざわざ天皇には自然人としての生存権があるとか書いてないのは、書くまでもない当然のことだからです。

個人的には公用車で湯河原へ行くくらいいいと思いますし、ファーストクラスに乗ったり、スイートルームに泊まったりするのも、まあ、いいんじゃないの?くらいに思います。ただ、家族旅行や個人的な飲食を政治資金で賄うというのはコモンセンスに抵触している、そもそもの法律の目的から逸脱していると言えると思います。言い換えれば法律を悪用していたとも言えますので、政治家として資質に欠けるとされても仕方がないでしょう。

次に2ですが、こっちの方が問題としては大きいかも知れません。政治資金規正法は最初からざるにしておくつもりでつくってあったということは正直にショックです。この法律そのものは古いものですが、金権事件が起きる度に法を改正してより政治家に厳しくしているという建前ばかりを聞いていたのに、最初から抜け道ありきで作られているということを私も舛添さんのことで初めてきちんと具体的に理解でき、正直がっかりです。法律そのものを廃止して、政治資金云々全部やめてしまえ。給料の範囲だけで全部やれ。と言いたくなってしまいます。そうした方が若い人にも平等で、新陳代謝も容易になるのではないでしょうか。

最後に3ですけれど、確かに舛添さんの全力で言い逃れする様子を見て、彼に対する印象は最悪なものになってしまいました。最初に公用車ネタやファーストクラスネタの揺さぶりが来た段階の言い逃れモードが繰り返し放送され、みんながうんざりしたところへ家族旅行爆弾という流れを仕掛けた人の腕は実に鮮やかです。東大卒でフランス語と英語が話せて頭良さそうにすかしてる嫌味な奴が実は…というのは本当に面白い展開です。しかし、いじめぬくのはやはり可哀そうです。

不信任決議案も可決されそうな勢いですから、いよいよこれで終了といったところでしょうけれど、辞めたらそっとしておいてあげたいなあとも思います。今後、活躍の機会はないでしょうから、せめて安らかな余生を。できれば今日中にでも辞意表明すれば少しは男が上がるかも知れません。無理か?

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